4Oct

スチームクリーナー選びの一番重要なポイントは「どんな場面で使いたいか」をよくイメージすることです。
そうすれば自ずと必要なタイプのスチームクリーナーの形が浮かび上がってくるでしょう。
もし特定の使用イメージがなく、とにかくスチームクリーナーを試したい、いろいろ使ってみたいという方は文句なしの高性能のものを選びましょう。
高性能のものとは具体的には、ボイラーが優秀で、タンクが大きく、汎用性が高いキャニスター式の製品となります。お値段は少々高くなります。
ちょっとまって、キャニスター式って何?と思った方。
キャニスター式の中ではどの製品が良いの?と思う方。
キャニスター式じゃないものを考えてる、という方。
より詳しくご説明します。次へいきましょう。
目次
スチームクリーナーの形状の違い
スチームクリーナーの種類を考える上でまず押さえたいのは形状の違い。
大きく三つに分けられます。
・ハンディタイプ
・モップタイプ
・キャニスタータイプ
それぞれ名前から想像できる部分もあると思いますが、ハンディタイプはタンクを手に持ってタンクから伸びるノズルもしくはホースから出るスチームでお掃除するタイプのもの。
モップタイプは床面の掃除に適した形のスチームクリーナーで、スティック状の形状をしています。
モップのように長い持ち手を操作し、床に接地する面から噴出するスチームを利用して床の水拭きを手軽に行うことができます。
キャニスタータイプは名前だけでは分かりにくいかもしれませんが、簡単に言えば掃除機のような形状をしているタイプのものです。
タンクには車輪がついており、長く伸びたホースを操作して掃除をすることができます。
それぞれの形状にメリットはありますが、使う意図が明確でない場合、家のいろいろなところに使いたい場合はキャニスター式のものがもっとも汎用性が高いので便利です。
スチームクリーナーの中には2WAY方式を採用しているものも
数あるスチームクリーナーの中には、2WAY方式を採用しているものもあります。
モップタイプ(スティックタイプ)でありながら、タンク部分を取り外すことができてハンディタイプとしても使用できるというもの。
モップタイプかハンディタイプかで迷っている、という方はこのような2way方式のスチームクリーナーを利用しても良いかもしれませんね。
スチームクリーナーの加熱方式の違い
スチームクリーナーの最大の特徴は、高温のスチームを噴出しながら掃除ができるという点です。
高温のスチームが出るので手でゴシゴシ擦らないと取れないしつこい汚れを浮き上がらせて取りやすくし、除菌の効果まで期待できます。
スチームがポイントですが、スチームを噴出するための方式、つまりタンクの水の加熱方式が製品により異なります。
こちらは大きく二種類。
パネル式
ボイラー式
パネル式の過熱というのは、例えば熱した鉄板の上に霧吹きで水を吹きかけると高温の蒸気が立ち上がると思いますが、そんなことが機械の中で起きているとお考えください。
長所はスイッチを入れたら比較的早く掃除を開始することができること。
短所は、十分なパワーや熱が得られない場合があることです。
一方ボイラー式というのは、圧力を高めたタンク内で水を140度ほどにまで上げ、拭きだす蒸気を噴射するというタイプのものです。
このように聞くと、パネル式とボイラー式では随分違いがあると感じるのではないでしょうか。
また、スチームクリーナーと聞いて、イメージするのはどちらかと言えばボイラー式の方だと思います。
ボイラー式の長所は十分な熱とパワーのある蒸気を噴出することができること。
短所は水を温めるのに時間を要するため、スイッチを入れてから数分待たなければならないことです。
新型パネル式と呼ばれる過熱方式も
ボイラー式のスチームクリーナーと比べると、パネル式のスチームクリーナーでは熱もパワーも物足りなくなってしまいがちです。
手で雑巾がけをするよりは楽で、汚れが取れやすいかもしれないけれど、いくらかマシ、というのが実際のところ。
また、気化しきらなかった水がぽたぽたと滴ってしまうという欠点も特にパネル式のスチームクリーナーではよく聞くところです(ボイラー式でも水の滴りは避けられないのである程度は仕方ないのですが)。
つまり、パネル式の過熱方式は改良の余地がまだまだあるということ。
しかし技術は進化して、新型パネル式という方式を採用しているスチームクリーナーが存在します。
「スーパーヒートスチーム」という過熱方式を利用しているスチームクリーナーが存在します。
あまり多くの機種で見かける過熱方式ではありません。アイリスオーヤマの製品で見られる特徴的なものです。
アイリスオーヤマ スチームクリーナー コンパクト ホワイト STP-101E
一度蒸気化した水をさらにヒートアップさせ噴出するという方法で、蒸気吹き出し直後に蒸気の温度が下がってしまうという欠点を補う方式です。
蒸気の温度を補いながら、パネル式の長所である短時間でのスチーム生成が活かせる方法になっています。
しかし、ボイラー式のように高い圧力により生じたエネルギーを噴出するという方法ではないので、圧力には限界があります。
つまり、スチームクリーナーに期待することの一つである汚れを吹き飛ばす力というのはどうしても劣ってしまうようです。
形式と過熱方式が分かったら用途と照らし合わせて製品を選ぶ
形式の違いと過熱方式の違いが分かれば、あとは用途と照らし合わせてベストな機種を選ぶことになります。
ただし、ここまでお話しした通り、加熱方式の違いでスチームの能力というのは大きく異なります。
スチームクリーナーを利用するのであれば、はっきり言ってボイラー式のものを選ぶか、次点で新型パネル式のものを選ぶかの二択になります。
パネル式のスチームクリーナーは使用までの待機時間が短く、価格も低いものが多いので使い勝手を試してみたい方には良いかもしれません。
しかし、スチームの能力という点では見劣りしますし、パネル式の製品で十分な汚れなのだとしたら手拭きの方が早い、というのが実際のところです。
よってまずは過熱方式からボイラータイプのものか、新型パネル式のものをピックアップして検討すると良いでしょう。
キャニスタータイプ、ハンディタイプ問わずボイラー式の製品はあります。
スチームクリーナーを使ってみたい、という方は、比較すると少々高価にはなりますが、ボイラー式を採用している高性能な機種を選ぶことをおすすめします。