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スチームクリーナーの良い点と悪い点

コンパクトなスチームクリーナーは評判がちょっと…

テレビショッピングで話題のスチームクリーナー。

言葉巧みな販売員が、カーペットにわざとごぼしたソースやケチャップを、高温、高圧の蒸気であっという間にキレイにするシーンを見ると、つい欲しくなってしまいます。そこで近所の家電量販店などに見に行くと、コンパクトなタイプから掃除機レベルのサイズまで、様々なスチームクリーナーが並んでいます。

スチームクリーナーには、キャニスタータイプとハンディタイプがあります。キャニスタータイプは掃除機と同じ形状で、ホースとノズルが付いたキャスターで動かすことができるタイプです。水を入れるためのタンクの容量が大きく、30分程度連続で使用可能です。大型なのである程度の収納スペースが必要になります。

収納に場所を取らない、コンパクトなサイズが、ハンディタイプのスチームクリーナーです。サイズが小さくキャニスタータイプに比べれば軽いのですが、作業中ずっと、ヒーターや水の入ったタンクごと持っていることになります。最低1、2キロはあるので、疲れてくることもあります。腕にかかる負担は、キャニスタータイプより大きいです。

そして一番の難点は、タンク容量が小さいことです。ハンディタイプはコンパクトであることが売りなので、タンクの大きさはだいたい180cc前後です。

この程度の給水量だと、連続使用時間は3分から5分程度と短いため、大した掃除はできません。水がなくなったらその都度つぎ足せばいいかと言うと、タンク内が冷えるのを待たなければならず、最低でも10分は待つことになり、ロスタイムが発生します。

掃除をしている時間より、給水のために待機する時間の方が長いというのは本末転倒です。日頃の簡単なお掃除にはいいのですが、大掃除には、やはりキャニスタータイプの方が断然便利です。

そうなると、コンパクトなスチームクリーナーの利点は意外と少ないかもしれません。

スチームクリーナーがどんなものかお試し用に選ぶとか、毎日のちょっとしたお掃除用に2台目のクリーナーとして持つのもよいでしょう。

 

スチームクリーナーの意外な利用方法

高温のスチームを勢い良く噴出させて掃除をする事ができるスチームクリーナーは、台所などにこびり付いた油汚れやベランダの床などに長年蓄積している苔などを取り除くために使用される事が多いのですが、アイディア次第で他の物にも使う事ができ清潔さを保ったり取り戻す事が可能です。

中でも効果が高いのにあまり行われていない対象物として挙げられるのはスニーカーなどであり、丸洗いする事ができない事により生じる問題をスチームクリーナーで解決させられます。
靴というのは連日履き続けるので多量の汗を染み込んでいる上に、雨天時などは雨水も相まって尚更臭いが強くなってしまいます。

臭いの原因になっているのは細菌やカビといった雑菌なのですが、念入りに洗ったとしても細菌を除去するのは困難なので、一時的に石鹸の香りになってもすぐに元通りになりますし、混ざってしまい逆効果になる可能性もあります。

雑菌というのは総じて熱に弱いという共通点があるので、中を含めて全体にまんべんなくスチームを噴射すると細菌を除去していく事ができますし、ミスト状であるが故に繊維の細かい隙間にまで入り込ませられるため水洗いするよりも効果的です。

また、丸洗いを行うと乾ききるまでにとても長い日数を必要とするので、乾かしている間は履く事ができなくなる上に以前よりもサイズが小さくなったり生地が硬くなり履き心地が悪化する恐れもあります。

一方、スチームクリーナーなら加湿器のようなミスト状なので内部が水浸しになるといった事は無く、作業後にはすぐに乾きますし変形したりサイズが変わってしまうといった心配も無用です。

同様の仕組みを活用しスチームクリーナーをカーペットに使用してみるのも良い方法であり、タイルはフローリングには使われる事が多いものの、カーペットに用いる事は盲点に感じている方が多いです。

特にペットと暮らしている方は薬品などを使って掃除をする事を躊躇ってしまいますが、スチームクリーナーは水なので大切なペットを傷つけません。

 

スチームクリーナーで玄関タイルもピカピカ

スチームクリーナーとはおよそ100度の高圧スチームを吹き付けることで汚れを落とすことがで掃除グッズですが、高温のため、除菌力にも優れていてお風呂や洗面所といった水回りを除菌しながら掃除をすることができたり、熱の力を使ってコンロなどの油汚れを落とすのにも適していますが、スチームクリーナーの使い方はそれだけではありません。

普段はほうきで掃くなど簡単な掃除で済ますことの多い玄関タイルの掃除にもスチームクリーナーが活躍します。

玄関タイルは靴の裏が直に触れることや、滑らないように表面がざらついているものが多いため、汚れが溜まりやすく落としづらいという特徴があります。

そのため、ブラシなどでこするだけでは汚れがなかなか落ちませんし、洗剤をつけてこすると、その後に大量の水を使って、洗剤をすすがなくてはならず、特に玄関外側が共用となるマンションなどでは掃除が大変です。

また、一軒家であれば玄関外側のタイルも掃除しなければなりませんが、玄関回りが庭となっていて植物などを植えている場合、洗剤を使ってしまうと植物への影響が心配です。

しかし、スチームクリーナーであれば高圧で水を吹き付けるため、その水量は最小限で済みますので玄関が水浸しになる心配もありません。

また、洗剤も不要なので庭の植物に影響を与えることもありません。玄関タイルは長い時間をかけて徐々に汚れていきますので、スチームクリーナーで掃除をし終えると、掃除前との違いは歴然としていて、玄関のタイルは元はこんな色だったのかと驚くといったことも少なくありません。

また、スチームクリーナーはブラシや研磨剤のようにタイルを傷つける心配がありません。特に玄関タイルが大理石の場合には傷が気になるので、スチームクリーナーが活躍します。

なお、スチームクリーナーの欠点をあげるとすれば音が大きいということです。そのため、近所迷惑にならないように掃除の時間帯には気をつけましょう。

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