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スチームクリーナーの良い点と悪い点

あって良かったスチームクリーナー。町をきれいにするならスチームファーストで。

目次

町おこし、公共の美化活動、古民家再生

古民家の再生、古い住宅を自分の力でプチリフォームという活動が活発になってきている今日この頃です。 時代が進むにつれ、古いものを訪れたくなる気持ちは誰でもあるものなのでしょう。レトロブームとも少し違う、時間を経たからこそ刻み込まれる価値を発見し、この時代の中でもう一度存在感を蘇らせる活動です。

古い家に宿る記憶、文化、歴史といった様々なものに敬意を払いつつ、現代の美意識でもってオシャレで住みやすい家を整える。これは新築の家ではどうしても出せない「味」をそっくりそのまま利用することが出来るので、考えてみればこの上ない贅沢でもあります。注文して作れるわけではありませんからね。

世の中には、ちょっと綺麗にすれば使えるのではと思えるような、今は使われていない住宅がたくさんあります。そういうところに目をつけて町おこし活動をする市町村も増えてきている。

自然に囲まれた環境で、威厳ある家に住まい、自分の力で生きていく。便利さを追求し、新しいものばかりが眩しく映る時代に空虚さを感じ、無機質に洗練されたものに食傷気味な人にとって、田舎の誰も使っていない古民家が魅力的に映ることもあるのです。

市町村としては、誰も使っていない古い住宅の処理というのも一つの問題のはずです。使う人がいないばかりではなく、壊す人もいない。時代に置いてけぼりをくらった家は、ときに寂しく、不気味な佇まいをしていることがあります。 ああ、せめてここが少しでも綺麗に出来れば良いのに、町の印象がよくなるし、何かに使えるかもしれないと考えている方も多いのではないでしょうか。

実際、町に眠る建物を綺麗にして地域で活用するという活動は各地で行われているそうです。私もそんな活動に興味がある人間だからか、センサーが働くのでしょう。町の美化活動、古民家の再生といった活動がやけに目に入り、実際に活動のお話を聞く機会にも恵まれたりします。

やはり、長い時間人の手の入っていない家の掃除は生半可なものではないらしく、一日二日でお掃除が終わるということはありません。 そんなとき、役に立つのがスチームクリーナーなのだそうです。

たかが掃除、されど掃除

掃除と言っても長い間放置されていた家の汚れというのは年季が違います。タバコや食べ物の汚れなどの生活汚れはないにしても、埃ひとつとっても、絨毯の中に入り組んだものや、天井から降ってくるものまであり、普段の生活ではちょっとお目にかかれないタイプの汚れです。

モノにこびり付いた埃は擦っても簡単に落ちる訳ではなく、各種洗剤と、いくつもの雑きんを犠牲にしてやっと素手で触っても良いかなとレベルになる。それでも汚れが落ちきっている訳では決してなく、洗剤と混ざったものもあるのかべたべた、ザラザラという手触りが残っている。

水周りも、普通は水垢ですが古い家の場合は埃が厄介です。錆びもあります。ステンレスの部分には生活の名残か、たとえ新聞紙のようなものでもバリバリにくっついています。 フローリングも同様に、拭いても拭いても雑きんがダメになるばかりでなかなか汚れが落ちないなんてこともあります。家によりますが、誰かが土足で出入りしていたり、ドアが開いていたりするとその汚れ具合、劣化具合は格段に上がり、掃除は大変になります。

窓の掃除も大変なのだそうです。古い家は大きなものも多いですし、窓ガラスがやけに多くて全て拭き掃除するのは大変。それも変に汚れていたりして、なかなか曇りが取れないなんてことも。 それら全ての場面において、スチームクリーナーがあると全然違うという声を聞きました。そういう活動をすると決めてから購入したのでしょうか。詳しくは分かりませんが、私はその話を聞いたとき、「そうか、古い家の掃除にはスチームクリーナーが必要なんだ」と少々極端に思いこんでしまいました。

そんな思い込みから、スチームクリーナーについて割りと真剣に調べた私が、古民家の再生や町の美化活動に使うならこれだなというスチームクリーナーを探り当てましたので、せっかくなのでここでご紹介しようと思います。

スチームクリーナーの使える部分と使えない部分

結論から言って、古民家の掃除や町の美化活動にスチームクリーナーが絶対に必要だなんてことはありません。 これは完全に私の思い込みで、お話を聞いているうちに「スチームクリーナーがないとはじまらない」という風に曲解してしまったのです。 しかし、スチームクリーナーはあって便利だったというのは事実なようです。

ボランティアのような活動で、いつも人がいる訳ではないし、お金もある訳ではないから専門職の人に頼むわけにもいかない。そんなとき、百人力の活躍をするのがスチームクリーナーなのだとか。

頼りにはなったけれど、本格的にスチームクリーナーを使うと、同時に不便な点、使えない点というものが浮き彫りになるそうです。 私がお話を聞いた方が使っていたスチームクリーナーはハンディタイプのもので、確かに水周り、キッチン、細かな置物の掃除や窓ガラスの掃除には役に立ったそうですが、ハンディタイプって高い位置に置く場所がないと片手に本体を持って、片手でスチームを操作するから窓の高い部分を掃除するのはけっこう辛いという話。

それでも脚立の上でバランスを取りつつ、重いスチームを持って頑張ったんだとか。 あと、一枚二枚窓を拭くと水を補給しなければいけないこともなかなか不便だったようで、やる気がなくなる原因の一つだったようです。

また、ハンディタイプでは床の掃除が出来ません。土汚れがなかったのでそれほど必要ではなかったけれど、広い家の中を全て拭き掃除するのは重労働だったようです。

このように、スチームクリーナーには使えるところと使えないところがあります。ハンディタイプでは床に使えない。モップタイプでは窓や小物に使えない。 スチームクリーナーは便利だけど、万能とは言えないのです。

キャニスタータイプのスチームクリーナーで迷った話

スチームクリーナーを調べているうちに分かったことがあります。いろいろな問題点を考えると、掃除機のような形をした、キャニスター式のクリーナーが良いらしいということです。 キャニスタータイプのスチームクリーナーを探すと、やはり目に付くのはケルヒャーの製品でした。

ケルヒャーと言えば私の中で、スチームではなくて水圧洗浄機というイメージです。すごい勢いでジェットの水が出て、汚れを吹き飛ばすっていう。

私はまさにケルヒャーの水圧洗浄機を使ったことがあって、水の勢いもすごいし、けっこう酷使していたのに全然壊れない優れものだと知っていましたから、スチームクリーナーもあるんだと知って興味津々。 スチームクリーナーもあるんだっていうどころか種類もいくつかあるようです。デザインが少し違うのと、付属品に違いがあるようで、お値段の幅もけっこうある。

一番安くても2万円以上、付属品が豊富で給水タンクが取り外せるものになると4万円近くします。んー、商品としては魅力的だけど、これだけ値段に幅があると迷う…。安いものを買っても付属品が欲しくなってしまって結局高上がりになってしまいそうだし…。 そこで、別のキャニスタータイプのスチームクリーナーである、スチームファーストというものを見てみました。

印象としてはスチームファーストの紹介ページの方が消費者の気持ちに即しているなという感じです。 ハンディタイプやモップタイプは使いづらいからキャニスタータイプが良い。連続使用時間が45分と長い、ホースが長いから高いところにも届く、手元にスイッチがあるから掃除しやすい、などなど、実際にスチームクリーナーを使用した人が直面するであろう問題点がすべて改善されたクリーナーであることが分かります。

その上、私のようにケルヒャーとスチームファーストどっちが良いんだろうと迷っている人間の心をくすぐる低価格。付属品がはじめからふんだんに付いて、ケルヒャーの一番安いものを下回る1万7千円台のお値段です。 機能には問題ない。お値段も安いとなれば、スチームファーストの方が優れているという判断にならざるを得ません。

しかし、スタイリッシュさではケルヒャーに軍配が上がるかなといったところ。好みにもよると思いますが、スチームファーストはかっこいいというより可愛いという感じでしょうか。

あのときスチームファーストがあれば

古民家の再生を目指して大掃除なんてことになるとスチームファーストが大活躍してくれるということは間違いのないことです。 強力なスチームで頑固な汚れが落ちるだけでなく、高温のスチームは消毒・脱臭の効果もあり、得体の知れない汚れの掃除にも役立つ上、フローリングやカーペットなどは普通に掃除をするよりも格段にさっぱりときれいに出来ます。

また、普段人が使っていない建物を綺麗にするということは、外観にも必ず影響が出ます。生活の痕跡がない家、人の手が入っていない家というのはどことなく不気味な印象を抱かせることもありますから、外観を整備してやっと完成と言ったところでしょう。

そう言えば、私も随分古い家を掃除したことがあります。古民家の再生などという目的ではなかったので今まで忘れていましたが、単純に昔使っていた事務所や物置の掃除を手伝ったのです。あのときスチームファーストがあったらどれだけ楽だっただろう。

どちらも床は恐ろしく汚く、古いフローリングや人が土足で出入りしていたであろう事務所の床は拭いても拭いても汚れが取れませんでした。事務所の流し台やその上の換気扇、トイレ、机の上、少しだけある食器、玄関、窓。その全てに触りたくはなかったですし、いくつもの雑きんとスポンジ、スチールウールを使いました。

長い時間をかけて積み重なった汚れというのは、洗剤をつけてもなかなかとれません。なかなか汚れが取れないところへ洗剤をかけて磨こうとすると、細かな埃と混ざって洗剤自体が取れにくくなりました。

フローリング用のワイパーシートもすぐに生地がつぶれて、次第に洗剤を塗り延ばすようになるからすぐに交換、雑きんを何度も洗って何度も拭き掃除を繰り返すのです。それでも洗剤のにおいがしつこかったりして、最後に何度も水拭きをしなければなりません。

古民家の再生となると、それより大変なのは明らかです。モノによるのでしょうが、町の景観を左右するほどの建物ならばそれなりに立派なものでしょう。広くて、歴史があって、中には人の痕跡がたくさんある建物です。 その魅力を回復するためのお掃除ですが、思いつきで始めるには少し重労働過ぎたと後悔することもあるでしょう。 やはり私にとって、スチームファーストは必需品なのかもしれませんね。

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