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スチームクリーナーの良い点と悪い点

スチームファーストでの壁紙洗浄は避けた方が無難です。

私は、スチームクリナーを2台ほど買い換えた事がありますが、公式サイト上で強力と宣伝してあるだけあってスチームファーストはかなり強力なスチームクリナーであり、床の汚れが簡単に落とせるだけで無く浴室や洗面所など硬い素材に洗浄には最適な掃除アイテムと言えます。

しかし、強力すぎる事や高温である事が逆に欠点となってしまう事も多く、実際に壁紙の掃除には不向きな掃除アイテムと言えます。

壁紙は、建築素材として非常に安価なポリ塩化ビニルを主体とした製品が大半を占め、ウールや和紙などの天然素材の製品も和モダンや古民家再生を目指す人達の間で注目されていますが、素人でもわかる様にウールや和紙は湿気に非常に弱くスチームファーストによる洗浄が良くない事がすぐにわかる筈です。

ポリ塩化ビニールは、比較的硬い樹脂なので可塑剤の添加により軟質塩化ビニルとしてビニールクロスとして利用していますが、硬質ポリ塩化ビニルや軟質ポリ塩化ビニル及び硬質PVC/ABSなどの違いに関わらず連座耐熱温度は66℃〜79℃と変わりが無く、スチームファーストから噴霧される100℃近い高温のスチームには耐えられない素材と言われています。

現在の壁紙は、他社との差別化を図る為に脱臭機能や防汚機能など様々な機能を持たせる為に新素材の配合やコーティングなどが施されているのが一般的です。

しかし、スチームファーストの様に100℃近い高温かつ40Psiの高圧力の水蒸気による洗浄は防汚機能や防カビ機能の為のコーティングを吹き飛ばす事があり、綺麗にした積りが逆に汚れやすくカビも発生しやすくなる悪循環を引き起こします。

壁紙は、つなぎ目が何本もあるのでスチームファーストでスチーム洗浄を繰り返すとつなぎ目から水蒸気が侵入し、壁紙の剥がれの原因となる事が少なく逆効果です。スチームファーストは、持って掃除する為の取っ手が付いていないので壁紙の洗浄には不向きであり、持てる様に工夫しても女性には重労働と言えます。

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